JM7MUU 本田です。私たちの何もかも変えてしまった、東日本大震災から6年になります。

私の住居は大きな影響を受け、住むところが無くなる始末。避難所を転々とし、友人が経営するアパートにお世話になり、今現在も民間借り上げ住宅に住んでいる。
そして、2017年3月には、国からの支援も途切れる事もあり、1年間という時間をかけて、第一歩を踏み出そうとしている。もっと早く踏み出したかったが、周りの環境の変化に耐えてゆくのが精いっぱいだった。生きるために必死だった。

そして再出発の日を迎えた。365日、何気なく顔を合わせていた家族は、年間1日だけとなった。親として妥当な判断だったのか、きっと自分が死ぬ時まで、想い悩み続けるだろう。みんなそれぞれの判断をして、今があるのだから、悔やむ気持ちは全くないのだけれども。。。

こんな気持ちの中で、WiRESXChatを開発した。プログラムを組んでるときは、辛い現実を忘れることが出来た。このソフトを公開し、私の気持ちをパスワードに込めたら、これについてコメントを発信している方がいらっしゃった。『パスワードに個人的な思想を入れ込むのは如何なものか?』と。
そういったお気持ちの方に、このソフトウェアを使っていただく必要は全くないのだけれども、いちいち反応しているのも時間の無駄なので、あぁそういう人もいるんだなー程度に、心を広く持ち、前に進んでいます。

制御できない原発や放射能。こんなにこんなに大きなことが起きちゃったのに、ねー。もうやめようよ。

何を目標に、これから生きてゆく? どんな楽しいことを創造してゆく? 辛いことを感じたからこそ、楽しい?

人生はきれいごとの言葉を並べるだけの単純なパズルではない。

風化させない努力を、福島復興のためにも、これからこの地に太い根を生やし、進めてゆきます。