中古のTechnicsコンポを入手した。友人は思い入れが多いらしく、もう20年以上前ではないかとの事。レコードプレーヤまでついている。自分はレコード盤を持っていない。どんな音がするんだろう。ちっとも回転しない。さて、このコンポは動くのだろうか。昔の記憶を想い出してくれるだろうか。
型番(Technics:松下電器産業株式会社)
アンプ | SU-S08 |
チューナ | ST-S08 AM/FM/TV タイマー機能、システム電源スイッチ |
カセットデッキ | RS-S08 ダブルカセット |
CDプレーヤ | SL-PS08 |
レコードプレーヤ | SL-J22 |
スピーカ | SB-S08 インピーダンス6Ω、Input 120W、 |
レコードプレーヤ
Power Onにして Playボタンを押してみた。モータ音はしている。ベルトかなぁ。
天板ゴムシートを外し、天板を外してみたらベルトが見えた。
あちゃー。ベルトがカピカピだぁー。
ぴったりつっくいていたので、カッターナイフできれいにそり落とした。
そしてちょっとだけ、やすりで磨きを入れました。
ターンテーブルベルトってうってるのかなぁ。頑張って探してみたら、みっけた。
サイズはピッタリだった。
ナガオカ レコードプレーヤー B-31 プレーヤーベルトφ198/t0.7/W5 ナガオカ https://www.amazon.co.jp/dp/B000WMGN7K/ref=cm_sw_r_li_dp_U_i355DbYGTR09Q
レコード針は、大丈夫かなぁ。まぁ何とか生きてるっぽいなぁ。
とりあえず、再生する盤が無いとはじまらない。どうしようかなぁ。
近所のハードオフに行ったら、少しだけあったよー。1枚250円ぐらいだったので、2枚ゲット。
高校の卒業アルバムのようなずっしり感たっぷり。すごいなぁ。2枚を片手で持つと腕がプルプルするよ。
早速あけてみたら、ホコリだらけ。早速、中性洗剤で洗った。やさしく・・・やさしく・・・
そしてしっかり乾かした。
よし。早速再生してみよう。お! 音がでた。でもなんか変だなぁ。
音が飛ぶんだ。なんでだー? と思いながら針の動きを観察したら、針をアシストするアームが動かなくなる時があるみたい。ちょろっとばらしてみたら、ここにもゴムがあって、モータの回転をギヤに伝えるゴムが劣化して固くなっていた。そこに引っかかると、出てこれなくなってベルトが滑ってしまうみたい。
仕方なく、輪ゴムをつかった。半信半疑だった。耐久性が無いのはわかっている。けど改善するかどうか試してみた。まんまとうまくいった! v( ̄Д ̄)v イエイ
アマゾンで補修ゴムをゲットして、交換した。一応問題なさそう。耐久性はわからないけどねー。
修理 補修 ゴムベルト 直径 17mm ~ 65mm DVD ラジカセ CD XBOX 交換 ベルト 32本 α セット smileseason https://www.amazon.co.jp/dp/B07FZZCCRJ/ref=cm_sw_r_li_dp_U_cb65DbWR8B2A3
音飛びは無くなった。でも音がガサガサする。なんでだー? じーーっと観察する。
レコード針ってこんなにホコリがつくんだねぇ。なるほどー。
でで、何か方法は無いのかとググってみたら、便利グッズ発見したよ。
早速購入して使ってみたよ。すぐにキレイになるよー。
ゼロダスト スタイラスチップクリーナー オンゾウラボ https://www.amazon.co.jp/dp/B00ERPWAK2/ref=cm_sw_r_li_dp_U_o755DbECA6E39
やっとまともな音が出てきた。ふー。よかったー。レコードって大変だなぁ。
しかも画期的。4ボタンを押すと、4曲目から再生される! ぎょえーーー。
なんでわかるんだー? ふしぎだなぁ。 当時は画期的な機能だったんだろうなぁ。
しばらく、昭和時代を満喫しました。
そういえば自分が小さい頃、親父のレコードプレーヤをぶっこわしたっけなぁ。
チューナー
次に、チューナーに電源を入れてみた。んー。暗いなぁ。もとから暗かったのか? おかしいなぁ。
早速、ふたをあけてみた。ここに電球があるなぁ。じーーっと観察。
電球発見。2本入ってる。
直流だろうなぁ。と思ってテスターを当ててみたら、あれ?電気が来ていない。電球駆動回路がこわれたのかなぁ。 ん? ちょっとふらつくなぁ。もしや? 交流なのか?
オシロスコープで波形を確認したら、なんと!交流だった。
しかもAC電源を単純に電圧を落としているらしい。
周波数 50Hz、実効値 15.3V 、41.2Vp-p。
こんな電球、売ってるのかなぁ。これも探してみたら、なんと発見!
マルツオンライン 1個 264円だった。10個ゲット。
【655-9362】インジケータライト RS PRO
『定格電圧 = 10 → 15 V』と書いてあって、わけわかめ。これは半信半疑だったが、実際に仮取り付けてみたら、心地よい明るさをゲット!
早速、二つとりつけた。うわぁ。あかるーーい!
Powerボタンを押すとスタンバイとなり、うっすら点灯する。もう一度押すと電源が入り、明るくなる。
アンプ
次にアンプをばらした。なーんとなく左側が暗い気もする。
電球は3個入っていて、一つだけ切れていた。
電球の端子をオシロでみたところ、どうもチューナーと同じっぽい。
ので、チューナーと同じ電球をつけてみた。ちょっとだけサイズが大きいんだけど、空間に余裕があり問題なし。狭い所についていて、交換するのはちょっと大変だったけど、無事完了。
カセットデッキ
写真をとるのも疲れてきた。笑
左右ダブルデッキ。ばらしてみたら、くみ上げるのが大変。バネがあちこちについていて、それを知らずに外れちゃうと、ばねびよーーーんっと飛び出してきて、何処かに行ってしまう。
あちゃー。カセットデッキって本当はものすごく精密な機構部品が沢山入っていたのね。
ゴムベルトがかかっているゴムを交換してみたんだ。そしたら、全然うまくいかない。
なんと、ゴムをかけるプーリーの支柱を右に傾けたり、左に傾けたりして、テープを右回転させたり左回転させたりしている。ゴムの長さや張りがかわってしまうと、全然うまく動かない。
ゴムは元に戻した。
これでなおったわけじゃない。でも再生できないわけでも無い。
しかたなく、インオペとしました。
総評
20~30年ぐらい前は当たり前だったんだろなぁ。レコードって片面に1曲しかはいっていないものだとおもっていた。
しかしレコードってあたたかみがある音がする気がする。当時の開発者の気持ちが伝わってきました。
今はテレビをつなげてみたり、CDを聞いてみたり。すごく音がイイ!
はて、持ち主さんは喜んでくれるかな。